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教団X [本]

5月11日(木)
中村文則『教団X』(集英社)読了。

教団X

教団X

  • 作者: 中村 文則
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/15
  • メディア: 単行本


寺崎透は、友人で探偵事務所に勤めている小林に、人探しを頼む。
恋人の立花涼子が突然姿を消したのだ。
涼子は今、新興宗教の教団にいるらしい。
楢崎はその教団の本部に行く。
予想と違って、教団の人々はフレンドリーだったが、涼子はいないと言う。
涼子は他の信者数名とともに、教祖の金を持ち逃げし、新たな教団を作った。
それは、教団Xと呼ばれていた……。

中村文則氏の本はこれが15冊目。
単行本で567ページ、読了するのに3日かかった。
中身も、宗教論、現代史、政治、宇宙論、セックスなど、様々なテーマに満ち溢れ、ひたすら重い。
読み応え十分ではあったが、脇道に逸れることがあまりにも多く、もちろんそれは意図的なのだろうが、ストーリー自体は些か物足りなかった。
また、現代史を語る部分では、政治的な偏りが少々見られ、残念だった。

『素敵なセリフのしゃべり方』第4回
修飾語の過剰な強調は避けるべきです。
「俺の車の前にいきなり飛び込んできたんですよ、『若杉君!』て。俺の反射神経が鈍かったら、完全に轢き殺してました。」
上記のセリフ、「いきなり」と「完全に」を強調するのは妥当だと思います。
が、若い役者はしばしば、それを過剰にやる。
「いきなり」を「いっきなり」と言ったりする。
「すごく」を「すっごく」、「とても」を「とっても」というのもよく見かけます。
が、日常の会話でそんなことする人はあまりいません。
いや、若い人が親しい友達に向かって、「このアイス、すっごくおいしい!」と言うことはあるでしょう。
が、上記のセリフはホテルの従業員が上司に向かって言うセリフ。
そのような時に「いっきなり」と言ったら、社会常識を疑われます。
高校演劇では、この過剰な強調をよく見かけますが、その結果、その登場人物は幼く見え、セリフにもおかしな抑揚がついてしまう。
過ぎたるは猶及ばざるが如しです。

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