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天国でまた会おう(下) [本]

8月6日(日)
ピエール・ルメートル『天国でまた会おう(下)』(ハヤカワ文庫)読了。

天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ピエール ルメートル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/10/16
  • メディア: 文庫


爆弾で下顎を失ったエドゥアール・ペリクールは、家に帰りたくないと言う。
エドゥアールは大富豪の息子で、父のマルセル・ペリクールと激しく対立していた。
アルベール・マイヤールは書類をごまかし、エドゥアールが戦死したことにする。
かわりに手に入れた名前は、ウジェーヌ・ラリヴィエールだった。
数日後、上官のアンリ・ドルネー=ブラデル大尉が一人の女性を連れてくる。
彼女はエドゥアールの姉のマドレーヌ・ペリクール。
アルベールに、エドゥアールの墓に案内してほしいと言う。
彼女はエドゥアールの遺体を引き取りに来たのだ……。

アルベールはエドゥアールとパリで暮らし始める。
エドゥアールはしゃべれず、流動食しか口にできない。
アルベールは何から何まで面倒を見る。
画家志望だったエドゥアールは、ある日、自分の能力を活かした詐欺を思いつく……。
先読みしながら読んだが、予想はすべて裏切られた。
なんとういストーリーテリング!
しかし、ラストは純文学の線を狙ったのだろう、意外ではあるが、全く感動のない終わり方だった。
残念……。

『素敵なセリフのしゃべり方』第48回
自分の役のセリフは、いきなりキャラクターを設定せず、まずは自分自身で読むこと。
普段の自分のしゃべり方を利用して、自分の役のセリフを消化するのです。
しかし、きっといくつか、消化できないセリフ、自然に言えないセリフがある。
当たり前です。
あなたと役は違うキャラクターなのだから。
そこで、自分とは別のキャラクターを設定するのは間違い。
そうではなく、自分のキャラクターをどのように変形したら、そのセリフが言えるかを考える。
もっと短気になったら、とか。
もっと弱気になったら、とか。
台本を読んで、この役はこんなキャラクターではないかと考える。
そして、その分析に基づいて、セリフを言ってみる。
これは演繹法の役作り。
それもけっして間違いとは言いませんが、一つ一つのセリフに当たり、徐々に自分を変形していく帰納法の役作りを、僕はお薦めします。
役の出発点は自分。
こうあったかもしれない、もう一人の自分と考えるのです。

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