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空襲警報 [本]

8月31日(月)
コニー・ウィリス『空襲警報』(ハヤカワ文庫)読了。

空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)

  • 作者: コニー・ウィリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 文庫


2054年、イギリス。
ジョン・バーソロミューはオックスフォード大学史学部の大学院生。
現地調査実習のため、1940年のセント・ポール大聖堂へ行く。
おりしも、ロンドンはドイツ軍による大空襲の真っ只中。
ジョンはボランティアとして、大聖堂の火災監視に加わる……。
SF短編5つを収録した短編集で、上記は表題作の『空襲警報』。

アメリカで出版された『ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス』は、ヒューゴー賞かネビュラ賞を受賞した短編10を収録した短編集。
早川書房はこれを、『混沌ホテル』と『空襲警報』の2冊に分けて、文庫化した。
『混沌ホテル』もおもしろかったが、『空襲警報』もすばらしい。
特に、『空襲警報』と『最後のウィネベーゴ』は文句なしの傑作。
お薦めです。

今日は12時から15時まで、キャラメルボックス俳優教室の授業。
16時から22時まで、キャラメルボックス新人練習。
新人練習では、僕も一緒に2キロのジョギングをしました。
タイムは昨日より6秒遅くなって、11分17秒。
今日こそ短縮できたと思ったのに。
悔しすぎる。
次に走る時は必ず11分を切ってやる。
こんな低レベルな目標を立てる自分が悲しい……。

昭和残侠伝 死んで貰います [映画]

8月30日(日)
マキノ雅弘監督『昭和残侠伝 死んで貰います』(1970年)レンタルDVDで鑑賞

昭和残侠伝 死んで貰います [DVD]

昭和残侠伝 死んで貰います [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


大正時代のある雨の夜。
花田秀次郎(高倉健)はイカサマ博打にひっかかり、無一文となって、銀杏の木の下でうずくまる。
そこへやってきたのは、駆け出しの芸者・幾江(富司純子)。
秀次郎がヤクザにやられた怪我の手当てをする。
数年後、秀次郎は、自分を引っかけた壺振りの観音の熊(山本麟一)に復讐を果たし、警察に捕まる。
さらに数年後、秀次郎は刑務所を出て、実家の料亭・喜楽に帰る。
父は亡くなり、後妻の秀(荒木美智子)は盲目となっていた。
店を支えていたのは、板前の風間重吉(池部良)だった……。

『昭和残侠伝』シリーズの第6作。
シリーズ最高傑作と評価されている映画だが、確かによい出来だった。
いつも悪役チームの中にいる山本麟一が今回は一匹狼の壺振りで、とてもカッコよかった。
それにしても、富司純子という人はなんて素敵なのだろう。
いつもきらきら輝いているように見える。
この人が主演の『緋牡丹博徒』シリーズがぜひとも見たくなってきた。

今日もワークショップの前に2キロ、走りました。
ちょっと小雨が降っていたけど、ランニングに影響はナシ。
今日は大分速く走れた、少なくとも11分は切れたはず、と思ったのに、タイムは11分11秒で、2日前と全く同じ。
悔しすぎる。
でも、諦めずに再挑戦しますぜ。
その後は、「成井豊のワークショップ2015」。
今日は第二クールの5日目にして、最終日。
二人組朗読もコントもセリフも、とてもおもしろかった。
参加者全員が確実に成長したと思います。
3日以上のワークショップをやるのは久しぶりでしたが、本当に楽しかった。
できればまた来年もやりたいと思います。

火花 [本]

8月29日(土)
又吉直樹『火花』(文藝春秋)読了。

火花

火花

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/03/11
  • メディア: 単行本


漫才コンビ「スパークス」の徳永は20歳。
熱海の花火大会で漫才をすることになったが、前の出し物が遅れ、自分たちが出る時には花火の打ち上げが始まってしまった。
観客は誰も聞いてくれない。
次の出番の漫才コンビ「あほんだら」の神谷は「仇とったるわ」と言って、舞台に出ていった。
そして、観客を罵倒し始めた。
神谷の芸に圧倒された徳永は、神谷に弟子にしてくれと頼む。
神谷は24歳で、関西の芸人だった。
やがて、神谷が東京進出することになり、徳永との交流が始まった……。

芥川賞受賞の話題作。
キャラメルボックスの林貴子が「感動しました。まだ読んでなかったらぜひ」と貸してくれた。
さすがに第一線の芸人が書いただけあって、ギャグが抜群におもしろい。
笑いとは何かの探求も深い。
又吉直樹という人にしか書けない小説だと思う。

今日は「成井豊のワークショップ」4日目。
みんなグングンよくなるので、ダメ出しがしばしば「ホメ出し」になってしまいました。
みんな真っ直ぐで、やる気に満ち溢れているので、教えるのが楽しい楽しい。
つい図に乗って、ストップモーションやスローモーションのお手本をやってしまいました。
いやー、きついのきつくないの。
もう53歳なんだから、ムチャはやめようと心に誓いました。
残るは1日、興奮しすぎないで、でも精一杯、頑張ります。

ニシノユキヒコの恋と冒険 [本]

8月28日(金)
川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮文庫)読了。

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/07/28
  • メディア: 文庫


「わたし」が20代で、娘のみなみが7歳だった頃。
「わたし」はニシノさんという人に恋をしていた。
ニシノさんは40過ぎで独身だった。
「わたし」はときどき、みなみを連れて、ニシノさんに会いに行った。
ニシノさんはレストランに入ると、みなみのためにパフェーを注文した
「パフェ」でなく、「パフェー」と言った……。
ニシノユキヒコと出会った10人の女性たちを主人公にした短編小説10編からなる連作短編集で、上記は一つ目の『パフェー』。

非現実的な出来事がほとんど起こらない小説。
ニシノユキヒコは中学生だったり、50過ぎだったりする。
顔がよくて、セックスが上手で、女性に優しいが、けっして本気で愛することはなく、それが原因で恋人には必ず捨てられる。
女性の敵であると同時に、男性の敵でもある男。
そんな男を様々なエピソードを通して描く、奇妙な味の小説。

今日もワークショップの前に2キロのジョギングをしました。
タイムは1分以上短縮して、11分11秒。
今日は精一杯走ったのに、まだまだ遅い。
悔しい。
「成井豊のワークショップ2015」は3日目。
メニューは徐々に難しくなってきているのですが、参加者の皆さんは果敢にき取り組み、着実に成長しています。
アシスタントの林貴子が、「皆さん、スポンジみたいにどんどん吸収しますね」と感心していました。
全く同感。
残り2日、さらに成長させるぞ!

日本侠客伝 関東篇 [映画]

8月27日(木)
マキノ雅弘監督『日本侠客伝 関東篇』(1965年)レンタルDVDで鑑賞。

日本侠客伝 関東篇 [DVD]

日本侠客伝 関東篇 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


大正時代、東京、築地。
魚市場の小揚の磯村松夫(長門裕之)は、船乗りの緒方勇(高倉健)と喧嘩し仲良くなる。
二人は磯村の部屋で飲み明かす。
翌朝、寝過ごした緒方は自分の船に乗り遅れてしまう。
磯村は緒方を老舗問屋の江戸一に連れていく。
江戸一の女将の市川栄(南田洋子)は緒方を雇うと言ってくれた。
栄の妹の光子(富司純子)は、磯村と恋仲だった。
東京魚市場協同組合理事長の郷田勢之助(天津敏)は、石津組のやくざを使って魚市場を牛耳ろうと画策していた。
そこへ、5年ぶりに朝鮮から江島勝治(鶴田浩二)が帰ってくる。
江島と栄はかつて恋仲だった……。

日本侠客伝シリーズの第三弾。
豪華キャストで、脚本と演出もしっかりしていて、安心して見られた。
陽気な高倉健、渋い鶴田浩二のコントラストもいい。
クライマックスは珍しく、殴り込みでなく、やくざと労働者の大喧嘩。
結局、ラストは鶴田浩二が持っていってしまった。

今日は「成井豊のワークショップ2015」の2日目。
始まる前に、2キロのジョギングをしてきました。
3カ月ぶりなので、ゆっくりゆっくり走ったら、12分23秒。
最遅記録を作ってしまいました。
ワークショップは、参加者の皆さんのテンションが徐々に上がっていきて、いい感じ。
この調子で最終日まで行くといいなあ。

蓮花の契り [本]

8月26日(水)
高田郁『蓮花の契り』(ハルキ文庫)読了。

蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫 た 19-14 時代小説文庫)

蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫 た 19-14 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2015/06/13
  • メディア: 文庫


文化3年(1806年)、江戸。
縁(えん)は下落合にある青泉寺の三昧聖(さんまいひじり)。
寺に運ばれてきた遺体を湯灌し、死化粧を施すのが仕事。
3月の大火で、親友の遊女・てまりが行方不明となって、半年が経った。
ある日、糸が切れた数珠を直してもらうために、四谷の数珠師を訪ねる。
路地裏の店に行くと、そこにいたのは、てまりにそっくりな女性だった……。

2008年のデビュー作『出世花』の続編。
物語の舞台が、下落合から内藤新宿にかけてなので、親近感が湧いて仕方がなかった。
この巻のクライマックスで、縁は三昧聖を続けるか、嫁に行くかで迷う。
ラストでその決着がはっきりついたので、このシリーズはこれでおしまいということだと思う。
この本だけでも楽しめるが、やはり先に『出世花』を読むことをお薦めする。

今日は「成井豊のワークショップ2015」の第二クールの1日目。
18人の参加者と、16時から21時まで、みっちり稽古しました。
アシスタントは林貴子。
第一クールに負けない、楽しくてためになるワークショップにしたいと思います。
頑張ります。

天才スピヴェット [映画]

8月25日(水)
ジャン=ピエール・ジュネ監督『天才スピヴェット』(2013年)レンタルDVDで鑑賞。



アメリカ、モンタナ州。
スピヴェット(カイル・キャトレット)は10歳、牧場を営む父(カラム・キース・レニー)、昆虫博士の母(ヘレナ・ボナム=カーター)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)と暮らしている。
スピヴェットには双子の弟がいたが、銃の暴発事故で死んでしまった。
スピヴェットは天才科学者で、永久機関に興味があった。
ある日、スミソニアン学術協会から、スピヴェットが作った永久機関がベアード賞を受賞した、ついては授賞式に出席してほしいとの知らせが届く。
スピヴェットは家族に黙って、ワシントンDCに向かった……。

『アメリ』で有名なジャン=ピエール・ジュネ監督だが、この映画は今一つ。
『アメリ』と同じく、一つ一つのエピソードのおもしろさと撮り方の工夫は楽しめるのだが、肝心のストーリーが単純すぎるのだ。
とは言え、スピヴェットがアメリカを西から東へ横断する途中で見る景色の美しさと言ったらなかった。
この監督はストーリーテラーでなく、映像作家なのだと思う。

今日はキャラメルボックス30thアニバーサリーvol.4『水平線の歩き方』『君をおくる』の第一回美術会議。
舞台美術家の秋山光洋さんを中心に、スタッフ全員で話し合いをしました。
と言っても、『水平線の歩き方』は、基本的に前回の再演と同じ。
『君をおくる』も、『水平線の歩き方』と同じアパートの別の部屋という設定なので、大きくは変わらない。
それよりも問題なのは、東京グローブ座やおかやま未来ホールの狭さ。
そこにどうやってこの装置を入れるか、かなり細かく打合せをしました。
まだ結論は出ていませんが、劇場のサイズによって、少しずつ寸法を変える可能性が出てきました。
はたしてお客さんは気付くかしら。

龍宮 [本]

8月24日(月)
川上弘美『龍宮』(文春文庫)読了。

龍宮 (文春文庫)

龍宮 (文春文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/09/02
  • メディア: 文庫


昼過ぎ、「私」が海岸へ行くと、50ぐらいの男が「にいちゃん」と話しかけてきた。
男に「おもってくれよ」と言われて、「私」は男と居酒屋へ行く。
男は昔、蛸だったと言う。
蛸壺で人間に捕まったが、何とか逃げ出し、陸で暮らし始めた……。
短編8つを収録した短編集で、上記は一つ目の『北斎』。

この本もまた不可思議な話ばかり。
まるでお伽話のようだが、セックスの話題がよく出てくるので、けっして子供向けではない。
7つ目の『島崎』は、200歳の女が、400歳の男(しかも女の先祖)に恋する話。
こんな設定、よく思いつくものだ。
どんなに突飛な話でも、文章が淡々としているので、抵抗なく読める。
不思議な作家だ。

キャラメルボックス30thアニバーサリーvol.3『時をかける少女』が本日、無事に千秋楽の幕を下ろしました。
ご来場くださった皆様に厚く御礼申し上げます。
妻はバラシのために、午前9時すぎの新幹線で大阪へ向かいました。
もうそろそろ帰宅すると思います。
妻から千秋楽の様子を聞くのがとても楽しみです。
僕は昼間、劇団事務所で、『君をおくる』の脚本会議。
岡部尚子さんが書いた第二稿を、岡部さん、演出の真柴あずき、僕の3人で検討しました。
9月7日の稽古初日には決定稿が完成するのではないかと思います。
次回公演の準備は着々と進んでいます。
どうかお楽しみに。

まぐだら屋のマリア [本]

8月24日(月)
原田マハ『まぐだら屋のマリア』(幻冬舎文庫)読了。

まぐだら屋のマリア (幻冬舎文庫)

まぐだら屋のマリア (幻冬舎文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/02/06
  • メディア: 文庫


及川紫紋は東京・神楽坂の老舗料亭・吟遊の板場で働いていた。
が、ある事件が原因で、東京を飛び出し、ある地方の港町からバスに乗る。
降りたバス停は「尽果(つきはて)」。
一文なしになって、もう死のうと思った時、崖っぷちに建った店に気付く。
店の名前は「まぐだら屋」。
紫紋が店に入ると、店主の女が食事を作ってくれた。
女の名前はマリアといった……。

まぐだら屋がある地塩村の近くの海では、マグロとタラをかけあわせたような世にも美味な魚が獲れるという伝説があった。
その魚の名前が、「マグダラ」。
もちろん、聖書の「マグダラのマリア」から来ているのだが、よくもまあ、こんなとんでもない伝説を考え出したものだ。
どん底の男と女が再生するまでの物語。

今日は30thアニバーサリーvol.3『時をかける少女』大阪公演の千秋楽。
とうとうこの日がやってきてしまいました。
開演は14時。
関西方面の皆さん、今から家を出れば、間に合うのではありませんか?
席はまだ残っているはず。
ぜひぜひ梅田のサンケイホールブリーゼへ!

なくとなくな日々 [本]

8月23日(日)
川上弘美『なんとなくな日々』(新潮文庫)読了。

なんとなくな日々 (新潮文庫)

なんとなくな日々 (新潮文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/03/02
  • メディア: 文庫


小説家・川上弘美のエッセイ集。
2001年3月に岩波書店から単行本として出版されたものが、2009年3月に新潮社で文庫化された。

川上弘美氏は1958年(昭和33年)東京都生まれ。
94年、『神様』でパスカル短篇文学新人賞を受賞してデビュー。
96年、『蛇を踏む』で芥川賞受賞。
2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞受賞。
僕より3つ年上で、デビューは36歳の時。
エッセイによれば、既婚で息子さんがいるらしい。
小説は幻想譚やお伽話のような作品が多く、どれも力が脱けていて、読みやすい。
エッセイはさらに力が抜けていて、あっと言う間に読めた。

今日は西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校へワークショップに行ってきました。
通算12回目で、1年生は4回目。
今日は出席者が少なかったので、台本練習を何度も何度もやりました。
気になったところで止めて、ダメ出しをして、少し前から再開、というのを繰り返したのです。
おかげで、一人一人をじっくり見ることができました。
ワークションプは今日で終了。
来月は、スペシャル公演のオーディションです。
今年の演目は何かな?
今から楽しみで仕方ありません。