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ペテロの葬列(上) [本]

6月30日(木)
宮部みゆき『ペテロの葬列(上)』(文春文庫)読了。

ペテロの葬列 上 (文春文庫)

ペテロの葬列 上 (文春文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/04/08
  • メディア: 文庫


杉村三郎は、今多コンツェルンのグループ広報誌「あおぞら」編集部に勤めている。
ある日、編集長の園田と、OB社員の自宅へインタビューに行く。
その帰り、バスに乗る。
発車してすぐに、乗客の老人が運転手に拳銃を向けた。
バスはの老人によって、乗っ取られた。
老人は運転手に命じて、バスを近くの廃工場へ向かわせた……。

宮部みゆき氏の本はこれが55冊目。
杉村三郎を主人公にしたシリーズの3作目。
題材はバスジャックかと思ったら、わりとあっさり解決。
しかし、犯人はなぜバスジャックをしたのか、という疑問が残り、主人公はそれを追求していく。
そして次第に明らかになってくるのは、ST(センシティビティ・トレーニング)の問題。
受講者を洗脳する教育法で、これによって、ねずみ講、霊感商法など、数々の詐欺事件が起きた。
さすがは宮部氏、いいところに目をつけたものだ。
下巻も楽しみ。

31
女性スターに「三人娘」が会ったように男性スターには「御三家」があった。
橋幸夫、船木一夫、西郷輝彦の3人です。
千昌夫が「俺を入れて四天王だ」と言っていたのは、秀逸なギャグでした。
これに続くのが「新御三家」で、野口五郎、西条秀樹、郷ひろみの3人。
でも、その登場は1966年よりもっと後。
1966年度邦画ランキングの第2位は、『絶唱』。
主演は船木一夫と和泉雅子。
「御三家」は歌謡曲だけでなく、映画でも人気があったようです。
が、1966年当時、アイドルに相当する人気があったのは、歌謡曲歌手よりも、映画スターたち。
たとえば、邦画ランキングの第7位『愛と死の記録』の主演は、吉永小百合と浜田光男。
当時、吉永小百合たち若手俳優は、「青春スター」と呼ばれ、若者の人気を集めていました。
1966年だとまだギリギリ、アイドルはテレビでなく、映画の世界にいたのです。
いや、この頃を境にして、映画からテレビに移っていったと言った方がいいかもしれません。
4歳の僕は怪獣映画しか見なかったので、吉永小百合も浜田光男も知らなかった。
僕にとってはテレビがすべてでした。
1966年12月31日のNHK『紅白歌合戦』の視聴率は74,0パーセント。
僕だけじゃない、日本中の人たちがテレビに夢中だったのです。

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永遠。 [本]

6月29日(水)
村山由佳『永遠。』(講談社文庫)読了。

永遠。 (講談社文庫)

永遠。 (講談社文庫)

  • 作者: 村山 由佳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/10/13
  • メディア: 文庫


徹也は水族館で弥生が来るのを待っている。
弥生は徹也の一つ下で、幼馴染み。
今日は短大の卒業式で、アパートの向かいの部屋に住んでいた真山という男にあっているはずだった。
弥生は、真山に対して、「麻美」と名乗っていた。
真山は19年前に別れた、弥生の父だった……。

長澤雅彦監督の映画『卒業』(2002年)のサイドストーリーとして書かれた小説。
映画の主人公は弥生と真山で、徹也は登場しないらしい。
非常に変則的なノベライズで、おもしろい試みだと思った。

今日はキャラメルボックス2016サマーツアー『彼は波の音がする』『彼女は雨の音がする』のトーク&フォトブックの写真撮影で、新宿区中井へ行ってきました。
西武新宿線中井駅から徒歩10分ほどのところにある、スタジオでした。
事前に地図をもらってビックリ。
そこは、僕が大学2年の一年間、下宿していたアパートから100メートルほどのところ。
1981年、今から35年前です。
僕はちょっと早めに家を出て、アパートがあった場所に向かいました。
それは1981年当時でもかなりオンボロで、僕は一階の共同トイレの横の部屋を借りていました。
六畳一間で、家賃は15000円。
名前は……、どうしても思い出せない!
35年ぶりに行ってみると、アパートは影も形もありませんでした。
一戸建ての家が建っていました。
僕が通った銭湯も、本屋もありませんでした。
全く別の町に変わっていました。
35年も経ったのだから、仕方ないとは思うものの、やっぱりちょっと寂しさを感じてしまいました。

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東大教授 [本]

6月28日(火)
沖大幹『東大教授』(新潮新書)読了。

東大教授 (新潮新書)

東大教授 (新潮新書)

  • 作者: 沖 大幹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/03/15
  • メディア: 単行本


東京大学水産技術研究所教授の沖大幹が、「東大教授」のすべてを解説する。

この本が執筆された平成25年、東大教授は1267人いたらしい。
うち、女性は66人。
平均年齢は55,4歳。
平均年収は1122万円。
沖大幹氏は、ここまてバラしていいのかと思うほど、赤裸々に書いている。
国の政治に専門家として意見が言える。
優秀な学生から新鮮な刺激が得られる。
などなど、東大教授には様々な喜びがあると言う。
東大卒の東大教授は80パーセント以下らしい。
要するに、「君も東大教授を目指してみないか?」という本で、僕は今更無理だが、若い人にぜひ読んでほしい本だ。
お薦めです。

30
「三人娘」という言葉があります。
歌謡曲歌手で同時期にデビューした女性3人を、まとめてこう呼びました。
その元祖は、1950年代後半に活躍した、 美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの3人。
「元祖三人娘」とか、単に「三人娘」とか呼ばれています。
1960年代前半は、二代目の「スパーク三人娘」が活躍。
メンバーは、 伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりの3人。
3人とも渡辺プロダクションのタレントだったので、 「ナベプロ三人娘」とも呼ばれました。
1966年は、その3人のブームが下火になった頃。
しかし、テレビではよく見かけました。
そして、次に出てきたのが、「東芝三人娘」。
メンバーは、 小川知子、奥村チヨ、黛ジュンの3人。
僕は黛ジュンが大好きでした。
上記の三人娘たちこそ、アイドルの元祖だと思いますが、当時にまだアイドルという言葉がありませんでした。
それで「三人娘」とか、「若手スター」とか呼ばれていました。
これが後の「花の中3トリオ」につながるわけです。
そう、桜田淳子、山口百恵、森昌子の3人です。

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早稲田1968 [本]

6月27日(月)
三田誠広『早稲田1968』(廣済堂新書)読了。

早稲田1968 (廣済堂新書)

早稲田1968 (廣済堂新書)

  • 作者: 三田 誠広
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2013/05/16
  • メディア: 新書


小説家の三田誠広が、大学に入学した1968年から、5年後に卒業するまでを振り返る。

三田誠広氏は1977年に『僕って何』じ芥川賞を受賞。
僕が1980年入学なので、12年先輩ということになる。
第一文学部の演劇専攻で、同期に村上春樹氏がいたらしい。
(なぜか話をしたことはなかったらしい)
1968年当時、高田馬場の駅前には、都電の停留所があった。
明治通りにはトロリーバスが走っていた。
高田馬場駅から出ていた早大正門行きバスの運賃は10円。
(僕が入学した時は120円だった気がする)
僕は当時7歳。
埼玉に住んでいたため、高田馬場には行ったことがなかった。
が、僕の4歳下の妻は、当時、早稲田に住んでいた。
もしかすると、妻は早稲田通りで三田氏や村上氏とすれ違っていたかもしれない。

29
1966年の洋画の興業成績は以下の通り。
1位 『007/サンダーボール作戦』
2位 『メリー・ポピンズ』
3位 『バルジ大作戦』
4位 『グレート・レース』
5位 『戦争と平和(第一部)』
6位 『ネバダ・スミス』
7位 『テレマークの要塞』
8位 『ドクトル・ジバゴ』
9位 『巨大なる戦場』
10位『砦の29人』
僕が見たことがあるのは、1・2・6位の3本だけ。
(もちろん見たのはこの年ではなく、ずっと後)
7・9・10位は題名さえ聞いたことがありませんでした。
それにしても、007は偉大ですね。
役者が変わったとは言え、50年後の今も不動の人気を誇っている。
いいものは古びないと言いますが、トップにいつづけることはとても難しい。
加山雄三氏もジェームズ・ボンドも、本当に凄いと思います。


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あん [映画]

6月27日(月)
河瀬直美監督『あん』(2015年)レンタルDVDで鑑賞。

あん DVD スタンダード・エディション

あん DVD スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


春、東京。
千太郎(永瀬正敏)はどら焼き屋「どら春」の雇われ店長。
ある日、求人募集の張り紙を見た徳江(樹木希林)がやってくる。
千太郎は断ったが、徳江は手作りの「あん」を置いていった。
それは信じられないほどおいしかった。
千太郎は徳江を雇い、「あん」作りを任せる。
店は長蛇の列ができるほど繁盛した。
ところが、徳江がかつてハンセン病患者だったという噂が広まり、客は一気に離れていった……。

泣いた。
樹木希林があまりにもすばらしく、彼女が演じる「徳江」の人生を思うと、泣かずにはいられなかった。
永瀬正敏も、行き場をなくした男の屈託、「徳江」への戸惑い、次第に芽生えていく親愛の情を、きわめて自然に、巧みに演じている。
良作です。
お薦めです。

28
1966年の日本映画の興行成績のランキングです。
1位 『網走番外地 大雪原の対決』
2位 『絶唱』
3位 『網走番外地 南国の対決』
4位 『レッツゴー!若大将』
5位 『アルプスの若大将』
6位 『クレージーだよ 天下無敵』
7位 『愛と死の記録』
8位 『クレージーだよ 奇想天外』
9位 『網走番外地 荒野の対決』
10位『クレージー大作戦』
見事なまでに、プログラム・ピクチャーが独占していますね。
1・3・9が高倉健、4・5が加山雄三、6・8・10が植木等(クレイジーキャッツ)。
しかし、4歳だった僕は当然見ていません。
上記の3人が人気絶頂の頃の記憶もありません。
50年経った今、加山氏がいまだに第一線で活躍しているのは物凄いことだと思います。
若い頃の加山氏の写真を見ると、その圧倒的なハンサムぶりにビックリします。
こりゃあ、人気があって当然だと思う。
今でも充分にハンサムですけどね。

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正しい塩分の摂り方 [本]

6月26日(日)
五明紀春『正しい塩分の摂り方』(幻冬舎ルネッサンス新書)読了。

正しい塩分の摂り方 味噌の力で医者いらず (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-5-1)

正しい塩分の摂り方 味噌の力で医者いらず (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-5-1)

  • 作者: 五明 紀春
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 新書


女子栄養大学副楽長の五明紀春が、「減塩ブーム」ですっかり悪者にされてしまった「味噌」を擁護し、その食としての効果と魅力を解説する。

塩分は血圧を上げる、動脈硬化を促進する、というのは、もはや常識。
僕はしょっぱいのが大好きで、カバンの中には常にマイ・シオ(塩の瓶)が入っている。
出先でカップラーメンやサンドイッチやおにぎりを買うたびに、塩を振る。
それを見た人は必ず、「健康によくないですよ」と言う。
が、この本によれば、塩分が血圧を上げるかどうかは、科学的にはいまだに証明されていないそうだ。
ホッと安心した僕。
日本国内の味噌の消費量は年々減っているが、海外輸出は逆に増えているらしい。
マドンナは全粒穀物、野菜と味噌と海草、豆類や納豆を組み合わせた食事を、2日に一回食べて、若さを保っているそうだ。
マドンナと味噌とは、ビックリの組み合わせ。
味噌は減塩のものでなく、普通のものを食べて大丈夫。
これがこの本の結論。
とってもためになった。

今日は西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校へワークショップに行ってきました。
3年生の2回目(ただし、1回目は真柴あずきが担当)。
キャラメルボックスの小多田直樹がコーチとして参加してくれました。。
まずは、小多田の指導で、ストレッチ、ボクササイズ、筋トレ。
次に、僕のリードで発声練習。
メニューは呼吸法、音パス、短音、母音法、S字歩行をしながらの短音。  
最後に、小多田も加わって、台本練習。
テキストは、僕と真柴あずきの共作『MIRAGE』の2場。
さすがに3年生だけあって、みんなしっかり声が出ていました。
演技もなかなか上手で、何人かの生徒を褒めてしまいました。
3年生のワークショップは、去年の4月から通算して、7回目。
なので、大分名前を覚えてきました。
みんな、去年の4月とは見違えるほど成長している。
いい役者になってきました。
次回のワークショップがとても楽しみです。

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安部公房とわたし [本]

6月25日(土)
山口果林『安部公房とわたし』(講談社)読了。

安部公房とわたし

安部公房とわたし

  • 作者: 山口 果林
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/07/31
  • メディア: 単行本


女優・山口果林が、小説家・安部公房の愛人として過ごした日々を振り返る。

かつて、安部公房スタジオという劇団があった。
主宰は小説家・安部公房で、脚本・演出・音楽を担当。
初期のメンバーには、仲代達矢、田中邦衛、井川比佐志もいた。
が、僕はその公演を写真でしか見たことがなく、どんな芝居をやっていたかも知らない。
高校時代、安部公房の小説が大好きだったので、興味はあったのだが、今日まで詳細がわからずにいた。
この本を読んで、ようやくわかった。
安部公房スタジオは1973年に創立。
旗揚げ公演は『愛の眼鏡は色ガラス』で、渋谷・西武劇場のオープニング公演だった。
その後、『友達』『緑色のストッキング』『ウエー(新どれい狩り)』『幽霊はここにいる』『イメージの展覧会』『水中都市』『人さらい』を上演。
1979年に活動停止。
後期の作品には台本がなく、ストーリーもなかった。
演劇よりもパフォーマンスに近いものだったのだろう。
1993年、安部公房は山口果林氏のマンションで倒れ、帰らぬ人となった。
山口氏は編集者から、「ノーベル賞の選考に影響が出るため、安部公房を離婚させるわけにはいかない」と言われたらしい。
あと3年生きていたら、受賞できていただろう。

27
1966年はコント55号が結成された年です。
ご存知、萩本欽一・坂上二郎のコンビです。
が、彼らがテレビに出始めたのは翌年から。
あっという間に人気者になり、彼らの番組が次々と生まれました。
その猛烈な勢いは、お笑い史上、空前絶後だと思います。
が、10年も経たないうちに人気は下降線となり、坂上二郎さんは俳優業に移行。
萩本欽一氏はテレビから姿を消しました。
ところが、僕が中学に入学した頃、同級生たちはラジオのある番組に夢中になっていました。
『欽ちゃんのドンといってみよう!』、略して『欽ドン』です。
僕はラジオを聞く習慣がなかったので、その存在を知らなかった。
聞いてみたら、驚くほどおもしろく、すぐにファンになりました。
『欽ドン』はその後、テレビに移行。
萩本氏は次々と自分の番組を増やし、視聴率男と呼ばれるようになりました。
テレビが生んだ最大のコメディアンは、間違いなく萩本氏だと思います。

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岸辺の旅 [映画]

6月25日(土)
黒沢清監督『岸辺の旅』(2015年)レンタルDVDで鑑賞。

岸辺の旅 [DVD]

岸辺の旅 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


瑞希(深津絵里)はピアノ教師。
3年前に歯科医の夫・優介(浅野忠信)が失踪してから、一人で暮らしている。
ある夜、キッチンで白玉を作っていると、優介が帰ってきた。
優介は福井の海で死んだと言う。
そこからここに帰ってくるまで、3年かかったらしい。
二人は優介が辿ってきた道を旅することにするが……。

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞。
湯本香樹実の同名小説の映画化。
原作の小説も読んだが、僕には映画の方が楽しめた。
これは要するに旅の話なので、映像にすると、いわゆるロードムービーとなり、様々な景色を見ることができる。
日本の景色の美しさを堪能した。

26
毎日必ず見ていたテレビ番組を書き忘れていました。
月曜から土曜の午前6時30分から55分まで放送されていた、NHKの『明るい農村』。
全国各地の農村を紹介する番組で、「おもしろい」と思った記憶はないのですが、なぜか毎日、朝食を食べながら見ていました。
僕は朝、食欲がなく、朝食が食べられない人間でした。
54歳になっても、いまだにそう。
そんな僕に、母は菓子パンを買ってくれました。
菓子パンだったら、何とか食べることができた。
よく食べたのはジャムパン、クリームパン、チョコパン(チョコ味のクリームが入っていました)、コルネ。
たぶん、山崎パンの製品だったんじゃないかな。
菓子パンの種類も、当時はあまりなかった。
この朝食の習慣のせいか、僕はごはんよりパンが好きになりました。
コルネはいまだに好きで、たまに食べます。

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銀の鍵 [本]

6月24日(金)
角田光代『銀の鍵』(平凡社)読了。

銀の鍵

銀の鍵

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本


はたと我に返ると、「わたし」は記憶を失っていた。
そこは知らない国の知らない町の広場だった。
「わたし」は商店街の食堂へ行った。
店員に言葉は通じなかった。
店員は「わたし」にいろんな食材を見せてくれた。
「わたし」がいくつかを指差すと、それらを大きな銀の皿に載せて、出してくれた……。

角田光代氏の本はこれが71冊目。
大人向けの童話のような本。
あとがきで角田氏は、「この一冊は、アキ・カウリスマキ監督の『過去のない男』の感想文です」と書いている。
それは記憶を失った男を主人公にした映画。
映画の感想文が物語、というのはおもしろい。

25
1966年はサンヨー食品の「サッポロ一番しょうゆ味」と、明星食品の「チャルメラ」が発売された年。
このあたりから、袋入り即席麺が売れ始めます。
我が家は専ら、「チャルメラ」を食べていました。
ちなみに、日清食品の「出前一丁」が発売されたのは、1968年。
上記の三つが、三大人気ラーメンだった気がします。
というか、当時はこれぐらいしか種類がなかった。
カップラーメンが袋入りを超えるのは、まだまだ先の話。
僕が今でも愛好している、「サッポロ一番塩らーめん」は、1971年の発売。
もう45年も食べていることになります。
食べるたびに、「白菜、椎茸、にーんじん、季節のお野菜いかがです、おいしいね、サッポロいーちー番、塩らーめん」というコマーシャルソングが頭に浮かんできます。
子供の頃に見たコマーシャルの曲、たくさん覚えています。
「ライオネスコーヒーキャンディー、本場のコーヒーの味」
「チャオ、チャオッとなめちゃお」
「やめられない止まらない、かっぱえびせん」
あれれ、お菓子ばっかりだ。

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寝ても覚めても [本]

6月22日(木)
柴崎友香『寝ても覚めても』(河出書房新社)読了。

寝ても覚めても (河出文庫)

寝ても覚めても (河出文庫)

  • 作者: 柴崎 友香
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: 文庫


大阪。
泉谷朝子はOLで、「麦(ばく)」という男と付き合い始める。
麦は風来坊で、時々、行方不明になった。
朝子はそんな麦に強く惹かれていく。
が、麦はいつもように出ていき、二度と帰ってこなかった。
朝子は麦を待ち続けたが、やがて諦め、東京へ引っ越す。
数年後、原宿の会社に勤め始めると、そこに麦にそっくり男か現れた……。

柴崎友香氏の本はこれが15冊目。
『パノララ』に続いて、なかなか濃密な小説で、読み応えがあった。
はたして東京で出会った麦そっくりな男は、本物の麦なのか?
このスリルでぐいぐい読ませる。
もはや柴崎氏は、若者の現実を淡々と描く、淡白な作家ではない。

24
僕の家の近所にも駄菓子屋が一軒ありました。
僕は駄菓子にも「くじ」にも興味がなかったので、あまり買いには行きませんでした。
が、ただ一つだけ、「チロルチョコレート」は大好きだった。
今のは一粒ずつ包装されているけど、当時のやつは三粒がくっついて棒状になっていた。
中はヌガー。
10円で買いやすかったのもよかった。
冬、家の石油ストーブのそばにおいておくと、柔らかくなって、口に入れると、とろけて、最高でした。
チロルチョコレートの発売は1962年。
1966年に新発売されたのは、グリコのホッキーと、森永のメロディ。
メロディはいつの間にか見かけなくなりましたが、大好きでした。
当時のチョコと言えば、森永ハイクラウン。
これは1964年の発売。
山本直純のコマーシャル「大きいことはいいことだ」で有名なエールチョコレートは1967年の発売で、まだ出ていませんでした。
ハイクラウンもメロディも大好きだったけど、普段食べるのは10円のチロルチョコレート。
いつか箱買いするのが夢でした。

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