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聖女の毒杯 [本]

1月11日(金)
井上真偽『聖女の毒杯』(講談社文庫)読了。

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

  • 作者: 井上 真偽
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: 文庫


フーリンは元中国黒社会の幹部で、今は金貸し業。
夏のある日、仕事で地方の町に行き、成り行きで結婚式に出席する。
その町の有力者・俵屋の総領息子の式が、その町の伝統に則って行われるのだ。
式が始まり、新郎新婦とその家族による「大盃の回し飲み」の最中、3人が急死してしまう。
それは新郎と、新郎の父と、新婦の父で、3人は「回し飲み」で連続しておらず、つまりこれは「飛び石殺人」だった。
一体誰がどうやって?
フーリンについてきた小学生の探偵・八ツ星がその謎を解こうとするが……。

『その可能性はすでに考えた』の続編。
というか、きっと3作目も出るので、シリーズ第2作と呼んだ方がいいだろう。
今回は主人公の青髪探偵こと上苙丞(うえおろ じょう)はラストまでなかなか現れない。
しかし、登場するやいなや、名ゼリフ「その可能性はすでに考えた」を連発!
読みながら快感に打ち震えた。
ほとんどバカミスだが、ここまで深く細かく考えて書かれた小説を、僕は他に知らない。
様々な可能性が検討され、あくまでも論理によって、否定されていく。
たとえどんなにバカげた可能性でも、上苙丞は「その可能性はすでに考えた」と言い切り、論理的に否定する。
ああ、気持ちいい!
しかし、作者はこれ1冊書くのに、一体何カ月かけたのだろう。
その多大な努力は間違いなく敬服に値する。
というわけで、当然のことながら、お薦めです。

キャラメルボックス2019スプリングツアー『スロウハイツの神様』、書き忘れていたことが一つありました。
3月23日(土)1630の回は、終演後に、原作者の辻村深月さんのアフタートークがあります。
出演をお願いしたら、快く引き受けてくださいました。
辻村さんは大分昔からキャラメルボックスの芝居をご覧になっているので、きっとディープな話ができると思います。
お楽しみに!

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