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はんぷくするもの [本]

7月16日(火)
日上秀之『はんぷくするもの』(河出書房新社)読了。

はんぷくするもの

はんぷくするもの

  • 作者: 日上秀之
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本


毅(つよし)は30代で、独身。
5年前からプレハブの仮設店舗で食品を売り、親戚から借りた見なし仮設住居で母親と暮らしている。
周囲に人は戻らず、客は1日5人程度。
母親は店を畳んで引っ越そうと言うが、毅は踏ん切りがつかない。
90歳の風峰さんは歩行が困難で、近所にある毅の店を頼りにしている。
ツケ買いをする古木さんは、溜まった3413円をなかなか払ってくれない。
小学校の同級生の武田は、スーパーで万引きした品物を、ここで売れと持ってくる……。

第55回文藝賞受賞作。
具体的な地名はないが、震災で住居兼店舗を潰された家族の生活を描く。
周りに人がいないので、事件らしい事件は何も起きない。
風峰さん、古きさん、武田との交流のみ。
ただ無為な1日が反復するだけ。
これが現実なのかもしれないが、読んでいて虚しくなるばかりだった。

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